フィル・テイラーにインタビューした時に一番質問したかったのは前にも書いたスタッキングの事。
その次は「ここ10年での全体のレベルが非常に上った理由」を、フィルの立場からどう考えているのか。
でもインタビューの時にはそちらには話が行かず、質問は出来ませんでした。
日本に戻ってきてからも考えているんですよね。
2002年の時点で一大会のアベレージで100prd出せるのはフィル・テイラーだけで、90prdを超える選手も数名。
2012年になると一大会のアベレージで100prd出せそうなのはフィルの他にも片手くらいはいそうですし、90prdを超える選手非常に多数でしょう。
何故レベルが上ったんでしょうね?
スティール・ダーツに関して言えば、日本とPDCの差は10年前よりも広がったんじゃないかと個人的には思っています。
ここで日本のソフトダーツについて考えてみます。
古くからダーツをやっている人なら納得してもらえると思いますが、プロ化してから非常にレベルも上がりましたし、トップクラスの選手も増えました。
プロ化する事により常にトップクラスの選手が参加し、試合の中で競い合い刺激しあう環境が毎月出来た事が一番の要因なのかなと思います。
厳しい試合を常にしている事がレベルアップの一番の要因ではないでしょうか?
日本のスティール・ダーツに厳しい試合を常に出来る環境が有るのか?
昨年までの時点では非常に少いと思います。
JSFD関連の大会も関東近郊からの参加者は多いですがそれ以外の地域からの参加者が少なく、トップクラスの選手にとって厳しい試合はBest 8くらいまでこない無い状況。
JDOの大会もJDOでランキング上位を狙っている選手は、全戦を追いかけていますがやはり厳しい試合は後半に少し有るだけではないでしょうか?
正直なところPDJの東と西の予選だけですよね。
日本中からトップの選手が集まって競い合っているのは。
ただ、年間2試合ではレベルアップにはならないですよね。
昨年のPDCチャレンジ・ファイナルを見て、レベルアップが止まった印象を受けているだけにそう思うんですよね。
今年に入り少し状況が変わってきているように思います。
JSFDの大会に昨年途中からJonnyも戻ってきて「今年はもっと海外でダーツをしたい」と言っています。
浅田斉吾も昨年Japan Openに優勝しWinmau World Mastersに出場し、世界のダーツを体験してもっと世界にチャレンジしようと、今年からPERFECTと同日開催ではないJSFDの大会に出場してWDF World Cupの日本代表を目指しています。
更に驚くのは、村松治樹も今年に入りALL JAPAN、TDAとJSFDの大会に出場しています。
自分のレベルアップの為なのか、WDF World Cupを目指してのものなのかは確認していませんが。
日本で知られている世界のダーツはやはりPDCですが、BDOそしてWDFも日本から見たらやっぱり凄いですよ。
少しBDOに関して考察してみたいと思います。
現在PDCとBDOのトップ選手の層は非常に差が出ている事はご存知だと思います。
違いが出てしまった一番の要因は賞金額とその大会数。
BDOの大会で全て優勝したとしてもフィルの賞金獲得額には全く届きません。
PDCで年間に日本円で1000万円以上賞金を稼いでいる選手は32名。
BDOですと2・3名ではないでしょうか?
結果的に勝てる選手はPDCに移籍をする事に。
では、BDOは厳しい試合をする環境に無いのかと言えばそうでもない。
今現在のPDCのランキング10位以内の選手で、ここ10年のうちBDOで結果を残してPDCに移籍した選手は4名。
Michael Van Gerwen、Simon Whitlock、Raymond Van Barneveld、Dave Chisnal
全てBDO World ChampionshipやWorld Mastersで準優勝以上の成績を引っさげて、PDCに迎えられた選手達です。
バーニーはBDO時代から100prdを打つ力を持っていましたし、その他の選手も90prdを打つ力は持っていました。
BDOのレベルが低いわけでも、競い合いが無いわけでもご理解いただけると思います。
ただ、プロとして稼げると思った選手からPDCに抜けていってしまい、選手層に差ができてしまった。
そうゆう事ではないでしょうか?
BDOやWDFで世界に挑む事は有りなんだよと思います。
PDCチャレンジを勝ち抜いての1枠はあくまでもゲストですし、年に一度Qスクールにチャレンジするのもイギリスに行って挑むわけですから非常に険しい道です。
それに比べWorld Cupで男子4名女子2名の枠、World Masutersでの男子4名女子2名の枠は、Martin AdamsやTony O'Shea、Anastasia DobromyslovaといったPDCの選手と比べて実力も知名度も渡り合える選手達と戦うチャンスの場だと思うんですよね。
簡単では有りませんが、ここで結果だしてPDCから声がかかるのを待つのもPDCへの道ではないでしょうか?
道はいくつも有った方がいいと思うんですよね。
PDCもBDOもWDF World Cupも見てきた人間としては、PDCチャレンジもいいですがもっと世界でダーツをする機会は有りますと言いたいですね。
PDC Premier Leagueは確かに凄かったですが、WDF World Cupのあの雰囲気は本当に素敵なものでしたよ。
多くのプロ選手から「PDC目指して頑張ります」とコメントをいただきましたが、はっきり言ってソフトダーツの先にPDCは無いと思います。
どんな形でもいいから、常にスティールダーツで挑戦しないとPDCは見えてこないんじゃないでしょうか?
JSFDの関係者では有りませんが、JSFDの大会にもっと出て欲しいと思います。
自分の所でサポートしています清水浩明にWorld CupもWorld Mastersも出て欲しいと思っていますが、強い選手がもっと集まって結果的に彼が出られないなら仕方ないと思っています。
彼も同じ気持で、強い選手が集まってその中で競い合ってもっとレベルを上げて世界に出たいと、ハードも投げるプロ選手にJSFDの大会に出てもらえるよう声をかけています。
国内で凄い試合を常にしていなければ、海外であのレベルの選手達と渡り合えませんよ。
JSFDというと関東の大会が多くてと思う人も多いと思います。
実は4月に関東以外で2試合有ります。
・4月14日(日)エリメモリアル 石川県金沢市
・4月29日(月・祝)WEST JAPAN CUP in NISHINOMIYA 兵庫県西宮市
WEST JAPAN CUPの方は優勝するとWDF 香港オープンの招待が有りますね。
World CupやWorld Mastersの権利を得るには、JSFDに会員登録する必要があります。
他のダーツ団体(JDA・JDO)に加盟している人でも全く問題有りません。
両大会とも私も参加する予定です。
是非皆さんも海外目指してダーツしましょう。
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