昨夜は京味に。
さらっと書き始めましたが、私の人生においても「大事」(おおごと)ではあります。
「美味しんぼう」でその名を馳せた西さんのお店です。
なんと言っても東京の日本料理の最高峰、私なんかが行く店ではございません。
かのミシュランが全く意味が無いのも、この店が出ていない事が証明しています。
ちなみに西さんは、入れなくなったら常連さんに迷惑だからと、ミシュランの掲載を断ったそうです。
その京味に誘われたのは5日ほど前。
「野麦」の藤岡さんから。
予約していたのに1名空きが出たから。
誘われた時は正直迷いました。
価格もそうですし、このところ出張続きですし。
一緒に行きたいねと話していた仲間も数名。
ただ相談するとみんな「絶対行くべきだよ」と言ってくれる。
有難い事です。
昔は一見さんでも予約すれば入れたようですが、今は大変な混みようで常連さんの紹介でしか入れない。
ミシュラン掲載お断りの効果か?
今回の予約も藤岡さんは6月にした予約。
それくらい混んでいる店なんですよね。
まあ行かない手はないんですが。
一晩考えて行く事に。
仕事を少しして15時47分のあずさで東京に。
19時過ぎに赤坂のホテルにチェックイン。
シャワーを浴び歯を磨く。
そうそう、美味しい物を食べる時は準備が大事。
できる限り美味しい物を食べる時には、ホテルや家に一度戻りシャワーを浴びるようにしている。
それが美味しい物を食べる時の心構え。
大事な事です。
正直前日からかなり緊張している。
もちろん興奮も。
予約は20時半ですが20分前に店の前に到着。
想像以上に店の構えは普通。
高級感はさほど漂わない。
しかし、店の前の真っ黒い高級車が店を物語っている。
近所をフラフラ。
意を決し5分前に店に入ると仲居さんが、
「まだ席が空かないんで申し訳ございません」
とおっしゃる。
僕らの予約は普通はやらないカウンター2回転目。
仕方が無いので外で待つ事に。
「ドレス」の鈴木さん、藤岡さん、藤岡さんのお知り合いで東京で会社を経営している長倉さん、井口さんも到着。
外で藤岡さんに店の事を教えていただいていると、裏口から西さんが登場。
漫画に出てくるあの顔のまま。
藤岡さんに謝りながら親しげに話をしている。
我々5人は西さんを囲みながら話を聞く。
今日これから料理してもらう丹波の松茸も見せていただく。
こんなにしっかりとした松茸は見た事が無い。
しばらくすると裏口から背の高い男が。
江川だ!
卓ちゃんです。
裏口は2階のお座敷の入り口にもなっているそうです。
江川は先程の車の方へ。
しかし乗り込まない。
するとおば様数名(失礼)と老人が一名出てくる。
老人が車に乗り込み、おば様方と江川はそれを見送り。
その方は誰だったんだろう?
予定より30分ほど遅れて21時前にスタート。
9席しかないカウンターを我々5名が占める。
先ずは「海鼠腸の飯蒸し」と思っていたら、穴子の蒸し飯。
一応勉強してきたんですが、その通りには行かないようです。
先付けが3品。
むかごが美味しゅうございました。
あとは気になった物のみ書いておきます。
炙り鱧は京都でもいただきましたが、こちらの方が上品な味でした。
個人的には鱈の白子が驚き。
こんなに濃厚でねっとりとした白子は初めて。
いやー、驚くほ美味かった。
焼き松茸(1本分)は、当然ながら僕が食べた松茸の中で最高の味でした。
丹波の松茸を4つに裂いてあぶり、酢橘と醤油がかけてある。
気品のある味わいは、丹波だからか?
火の通し方も絶妙です。
松茸はフライでも1本分出ました。
これに関しては個人的に「?」。
美味いかと言われれば美味いですが、松茸を味わう食べ方としては別に。
フライでウスターソースで出されても。
フライにして美味い物はもっと有ると個人的に思いました。
一番のメインはこの季節の醍醐味、鱧と松茸の小鍋。
これは美味い。
お出汁も最高、鱧も最高、松茸も最高、全てが最高に幸せな組み合わせです。
これもやっぱ今迄の中で最高の鍋でした。
蕪の炊いた物に松茸の餡がかかった料理も美味しかった。
餡も美味しいんですが、やっぱり出汁ですね。
素晴らしい。
藤岡さんわがままの鯛の兜煮も登場。
いやー、当たり前ですが美味い。
明石の鯛は多分初めてか?
水を入れず酒とお醤油だけで煮ておりました。
ご飯は3品も。
これは藤岡さん仕様なのか?
松茸雑炊
鮭のハラスご飯
松茸の炊き込みご飯
僕は何とか全て食べましたが、他の方は食べられない方も。
ちなみに藤岡さんは計7杯食べていました。
最後に葛きりを黒蜜に付けて。
カウンターで西さんは厳しい目を常に光らせておりました。
最後に西さんと名刺交換をさせていただき店をあとに。
その後5人で意見交換。
都内の社長のお二人は「安い」と言っていました。
確かになあと思います。
接待向けじゃない店だなと思いました。
西さんの雰囲気を気に入り、料理だけで価格に満足ができる人向けの店かな。
また行きたいかと訊かれたら「行きたい」と応えますね。
ただ、私にいつでも行ける店ではない事も確か。
菊寿司に6回行ける価格です。
う~ん、一度行っても行きたいけど行けない店かな?
僕の給料が今の3倍だったら悩まないんでしょうが。
次は「松茸」「鱧」といったスター食材の居ない季節に行きたいですね。
その方が西さんの真の実力が見えるかな。
それまでに自分も舌を磨かないとね。
その後はみなさん別行動なんですが、藤岡さんが以前働いていた「ドン・ピエール」仲間のワインバーが1周年で、顔を出すとのことでついて行く事に。
人気のフレンチレストラン「オー・グー・ドゥ・ジュール」を経営している岡部さんも来るそうです。
店の名前は「ワインバー シャトーTS」。
赤坂2丁目辺りに店は有りました。
1周年ですが24時過ぎで常連さん達は帰った後らしく我々だけ。
席に着くとシャンパーニュが注がれる。
「ジャクソン」です。
酸味が特徴のシャンパーニュ。
1周年のウェルカムドリンクなのか、藤岡さんが注文しておいた物かわかりませんがとにかくいただく。
う~ん、幸せ。
そうそう、藤岡さんの昔働いていた「ドン・ピエール」は昔ペロちゃんと一度うかがいました。
洋食って値段でもなく、レストランって程堅苦しくも無く、非常にサービスのしっかりした店でした。
料理も確かに美味いんですが、それ以上にサービスが素晴らしいお店でした。
そんなわけで皆さんサービスのプロ中のプロなんですよね。
そんなプロの中で飲み、岡部さんも紹介していただけると思っていたんですが、なかなか誰も来ない。
ともかくオーナーの上野さんと藤岡さんの話を聞く。
昔話も少し出てくるんですが、やっぱり凄い店なんですね。
中山美穂や薬師丸ひろ子の話。
高倉健の話。
そして日本一のお金持ちの方の話。
本当は堤さんじゃないそうです。
これBlog的にまずいかな?
いやー、面白い話が聞けました。
我々とは住む世界が違う方々の話です。
藤岡さんは食べ過ぎなのかシャンパンに手を付けずに寝てしまう。
結局一人でジャクソンを1本。
美味しゅうございました。
その間上野さんとシャンパンの話と音楽談義。
歳も近く音楽の好みも近く、話が弾みます。
この辺もサービスのプロなんだろうな。
勉強になります。
2時に岡部さんより「行けない」との連絡があり帰る事に。
しかし、お会計をしていない。
藤岡さんも払っていない。(まあ水だけしか...)
事前に払ってあるの?
何か特別?
まあいいか、ジャクソン美味しゅうございました。
いやー、それにしても京味は凄かった。
次に行くまでにもう少し日本料理の勉強をしようと本当に思いました。
また行けるように仕事がんばろう!
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