

さあ、本日がイギリスの旅メインの日。
昼はホテル内で選手のインタビューと、夜は念願のプレミアリーグ。
朝食を食べに行くと、フィル・テイラーとゲイリー・アンダーソンが食事をしていたテーブルの隣に。
2人が話している事を益田さんに教えていただきましたが、ここでは書けない事が多数。
フィルからインタビュー。
5分と言われていましたがフィルが一番長く20分以上もインタビュー出来ました。
益田さんにお願いしフィルだけが使っているスタッキングのテクニックに関しても説明を求めたのですが、
「誰でも練習すれば出来るよ」と一言。
「投げ方を真似する日本人は大勢いるが、そのテクニックを使える人は誰もいないんだ。どうゆう事なの?」
「飛行姿勢や飛ばし方を研究すれば出来るよ」
「昨日ロバートに聞いたんだけど、後重心のバランスも関係有るの?」
「そうだね。それも関係有るよ」
とまあこんな雰囲気で、具体的な理由等は教えてもらえませんでした。
村松治樹の事も訊いてもらいましたが、
「経験が足りないね。イギリスに住んでもっと大きな大会の経験をする必要があるね。」と。
その後ゲイリー・アンダーソン、ガーウェンと続けてインタビュー。
ウェズ・ニュートンへの質問が思いつかないのでFacebookで質問を求めると大野貴志さんからいくつか質問が。
・何故あんなに右から投げるのか?
元々中央から投げていたが、だんだん右になってしまいその方が調子がいいからそうしているそうです。
質問の途中でウェズが「right side」と言ったのでいつも質問されるんでしょうね。
・昨年のUK Openでルイスに勝った時の心境は?
普段と変わらないよ。でもその時のワールド・チャンピオンに勝ったんだから凄く自信にはなったよ。
・実績の有るプレイヤーとやる時に何か意識しますか?
相手がフィルでも若い選手が相手の時も、いつも同じ気持でダーツをしているよ。
正直なところこの質問非常に助かりました(笑)
最後の方でウェズの方から「6年前にカナダでセミファイナルに試合をしたダイスケタケヤマは元気か?」と質問されました。
竹山大輔が3位になりリトル・サムライと呼ばれた時の事ですね。
Facebookにその事を書いたら、翌日の試合でダブルスを組まないかとウェズから誘われたんだとか。
その後はエイドリアン・ルイスのインタビューをして最後にバーニーのインタビュー。
バーニーはダーツをしている時のイメージ通り紳士でした。
インタビューの内容は日本では想像もつかないものでした。
2006年にBDOからPDCに移籍し、最初のワールド・チャンピオンシップでフィルと決勝戦を戦いました。
その試合はPDCの歴史の中でもベストバウトと呼べる程の試合でしたが、バーニーの母国オランダではその試合がTV中継されていて全人口の1/3が見ていたんだとか。
国に帰れば町で会う人がバーニーを知っていて声をかけてきたそうです。
優勝祝のパーティーもひらかれてそれにはその時の首相も来ていたそうです。
ダーツの地位が本当に違いますよね。
そう、バーニーもトレーニングは必要だと言っていましたね。
水泳とジョギングをしていると。
ジェームズ・ウェード、サイモン・ウィットロック、ロバート・ソントンはインタビューが出来ませんでした。
理由は選手のスケジュールが忙しかったのも有りますが、Unicornのリチャードがインタビューの手配をしてくれた為。
全選手をお願いしたのですが、セッティングされていたのはUnicornプレイヤー以外ではガーウェンのみ。
やはり自分の所のプレイヤーを宣伝したいですからね。
ウェードはUnicornですが家が近所でホテルには寄らないのでインタビュー出来ず。
サイモンはWINMAUですし、ソントンはRED DRAGONですからね。
ガーウェンは益田さんが絶対にインタビューしたいと伝えてあり、エイドリアンは昨年日本に来ているので益田さんの顔を覚えていて「何で自分のインタビューが無いんだ?何時でもいいよ」と言ってきたそうです。
サイモンのインタビューしたかったなあ。
結局我慢できずiPhoneに撮ってもらった写真が唯一のコンタクトでした。
夕方くらいに鈴木健太郎もやってきて一緒にプレミアリーグを観戦に。
入り口を入ると賭けのカウンターが。
BET出来るのは勝敗だけでなく、180を一番出す選手、9Dartsをする選手等様々。
私と健太郎もせっかくですからかけてみる事に。
こうゆう時って私保険をかけるんですよ。
好きな選手と反対にかける。
そうすれば当たっても嬉しいし、外れた場合は好きな選手が勝って嬉しいでしょ。
そんなわけで、
James Wade v Adrian Lewis はWade
Robert Thornton v Wes Newton はThornton
Simon Whitlock v Phil Taylor はTaylor
Michael van Gerwen v Raymond van Barneveld はGerwen
Andy Hamilton v Gary Anderson はAnderson
全部当たると思ったんですけどね(笑)
プレスの受付に行くとプレスカードは益田さんのみ。
私達2人はTARGETのゲーリーがチケットをとってあるからとチケットを渡され関係者席へ。
席に座っていると同じテーブルにゲーリーがやってきました。
「一緒にエイドリアンを応援して盛り上がろうぜ」と言われますが、私ウェードに賭けてしまいました。
絶対にこれはバレるわけにはいきません。
エイドリアンの入場を花道まで応援に行き戻ってくるとUnicornのリチャードと会います。
「大切な取引先はゲーリーと一緒なのか?」と少々嫌味の混じった挨拶を笑いながらされます。
しかも私達のテーブルの後方からウェードの応援を始めます。
もう、試合中はどちらの応援もできませんよ(笑)
エイドリアンが不利な状況になるとゲーリーは隣のテーブルの人達と、ダーツは関係なく盛り上がり始めます。
試合はウェードが勝つのですが試合後トイレに行きその後でリチャードを探して、ウェードに賭けて当たったよとカードを見せに。
「目の前にゲーリーが居るのにクレイジーだな」と言いながらリチャードが握手をしてきました。
ええ、八方美人でいきますよ(笑)
3試合目のサイモンとフィルの試合は凄く面白かったですよ。
個人的に2010年のワールド・チャンピオンシップの決勝戦の2人の試合は一番好きな試合なんです。
それが最初のレッグからフィルがやるんですよ。
サイモン先攻のレッグなんですが、フィルが88残りでサイモンが150残り。
フィルは1本目S20に入ると2本目をなんとT16へ。
20残りのダブルを外すんですが、ダブルを投げたければセオリーなら2本目は18ですよね。
フィルは意図的に相手を怒らせようとこうゆうアレンジをするんですよね。
するとサイモンは150残りの1本目をBULLへ。
S10に外すんですが、2本目3本目もBULLへ。
サイモン完全に怒っています。
会場でこんな試合見せられたら大興奮ですよ。
結果はフィルが勝つんですが、サイモンの164オフ・トライ(惜しくもS25)も有り見応え充分の試合でした。
それからガーウェンやっぱり凄いですね。
バーニーが点取をついていけない。
180・177スタートが何度も有りその度に9ダーツの期待で盛り上がりました。
プレミアリーグを見て思ったのですが、PDCだけは別物ですね。
日本の場合ダーツの大会って、ダーツをやっている人の為の大会。
だからアマチュアの人達も選手で、自分が負けたらプロの試合を見ようと思わず帰ってしまう。
でも、PDCは選ばれたプロによるエンターテイメント・スポーツなんですよ。
見ている人達の多くはダーツのルールは知っていても、プレイをする人達ではなく、あくまでもサッカーの試合を見に行くのと同じ。
もっと言えばミュージカルや映画を見に行くのと同じ感覚だと思うんですよね。
入国審査の時やタクシーの運転手もホテルのスタッフも、ダーツはやらないけれどフィル・テイラーの名前は知っている。
明日の夜ダーツのイベントが有る事を街の皆が知っていて、会場は何処だと教えてくれる。
これはフィル・テイラーとTV中継の有るPDCイベントだけの話で、BDOの試合も選手も普通に誰も知らない。
日本もエンターテイメントとして、ダーツをしない人に届ける楽しめる事を考えた方がいいと思いましたね。
プロの試合はもっとルールを単純にする必要があると思いますし、説明しないとわからないクリケットはプロの試合では無くすとかね。
「昨日の夜のイベントでJonnyが501を8回連続パーフェクトしたんだけど、日本記録の9回には届かなかったんだ。最後にT17がT3だったんだよ。」
なんて興奮しながら単純に言えた方がいいと思うんですけどね。
どうですか?
本当に試合も凄かったですが、楽しませる事を非常に考えてあるイベントでしたね。
PDJのファイナルが静かで盛り上がらないと言われますが、会場に居るのは関係者とダーツをしている人だけですからね。
「ダーツはやらないけど、あの興奮する雰囲気が好きなんだ」って人が見に来るようになって欲しいなあ。
10日も仕事を休んでプレミアリーグを見に来ましたがその価値は有りました。
本当に夢のようなイベントでした。
益田さんに「いい思い出になったでしょ」と言われましたが、夢はまだまだ続きます。
ワールド・ダーツ・チャンピオンシップの選手関係者席で応援します。
思い出にはまだ早いです。
ホテルに戻ると多くの選手がラウンジで飲んでいました。
テイラー、サイモン、ソントン、バーニーは見かけなかったかな。
負けた選手も実にフレンドリーに話していましたね。
さて、メインは終わりましたが明日からも予定はぎっしり。
おみやげ買う時間が有るかが心配です。
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